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書籍紹介 「世界を知る力」

プレジデントの中で、おすすめだった本。
新書だから値段も手ごろ。
 
後半が面白いので、最後まで読んでほしい。
世界の中で、潮流を作るネットワークについての解説は面白かった。
ユダヤのネットワークについては、佐藤優氏の本にも解説してあった程なので、そのインテリジェンスレベルの高さを再確認する内容だった。
 
結局、世界を知るには、自分を知る必要がある。
ところが残念なことに、日本人は過去の歴史の認識の件でもそうだが、自分たちの過去を客観的に分析する能力を持たない。
それが日本人の知性の壁だと著者は指摘する。
 
 
イメージ 1
写真が横になってすみません。
また折を見てやり直します。
 
8月になると、終戦記念日だとか、原爆投下の日だとか言われるけれど。
なぜ原爆を落としたのかとはっきりと話すことができる人にこれまで出会ったことはなかった。
日本人は何でもうやむやにしてしまう。
戦争はいけない、以上の議論になることなく終わる。
 
 
 
著者は原子爆弾を作った科学者、投下したアメリカ、それを促した日本の状況について、客観的に認識する必要性を説いている。
 
ちなみに、第三者的な立場であるヨーロッパでの原爆投下理由についての一般的な考え方を付け加えておく。
アメリカは原爆開発競争のさなか、世界で最初に成功したことを示すことと、実際に実験するために、日本に投下した。
そのような、世界で当たり前の認識を知らないのは日本人だけだと聞いたことがある。
 


10年以上前のことだと思う。
スミソニアン博物館に原爆を投下したエノラゲイという飛行機の展示が決まった時に、「原爆は実験のために投下した」と記載したいが、反対されているとのニュースを聞いたことがある。
その後のニュースは聞いていないので、たぶん、退役軍人からの反対で実現しなかったと思う。

原爆は広島と長崎を合わせて推定20万人程度(あくまで推定数)の犠牲者を出している。
 
戦争を早く終わらせるためという言い分は、たんにアメリカ側の主張であると理解すればいい。
日本はその同盟国とはいえ、それを鵜呑みにする必要はない。
 
しかし、アメリカ人から見た日本について、考えさせられる機会があった。
今年、日本語を話す日系アメリカ人で、第二次世界大戦中、日本で戦ったという退役軍人の方とほんの少しお話を伺った。
「なぜ日本は真珠湾攻撃の様なバカなことをしたのか」と語っていた。
アメリカ人として、もう一つの祖国を攻撃しなければならなかったつらい状況を考えると、胸が苦しくなる。
 
今でも真珠湾攻撃を指揮した山本五十六は、戦争を経験していないはずの多くの日本人にとって英雄であることに驚く。
別の見方をすれば、「奇襲攻撃する卑怯な日本人」呼ばわりされる原因を作った迷惑な人物。
一昔前こんなことを書けば、かなり、批判されたと思う。(今でも?)
 
私はちなみに共産主義でも、右でもない。(汗)
原爆の日とか、終戦の日だとか話題にするんだったら、なぜそういうことが起こったか、現在の火種(中国や韓国、北朝鮮)はどうなのかをちゃんと報道すべきだと思うだけだ。
避けてないで未来志向でいかなきゃ知的じゃないから。
 

 
本題の「世界を知る力」
 
日本で与えられる情報の信頼性が低いというのは、何も福島の原発に限ったことではない。
もともと、日本の情報レベルが低いのだから、日本の情報を知りたければ海外の情報にアクセスする方がましだという奇妙な状況に気づく。
ネットで気軽に情報が入手できる時代だけれど、英語が苦手な日本人にはハードルが高いのかもしれない。
 
追記
2018年7月
日本で小さなオーガニック食品・雑貨専門店をネットではじめました。
アメリカのスーパー、ホールフーズやトレジョーの様な楽しく安全美味しくセンス良くが目標です。
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