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中古の据置き型食洗機を自分で設置してみた

これまで使ったことのある食洗器は国内外産合わせて15種類程度。

メーカーは、ミーレ、ボッシュエレクトロラックスパナソニック、AEG、リンナイ、Maytag・・・。

 

メーカーさんやショールームで働いているわけでもないのにこれだけ使ったことがあるのはちょっとした自慢かも。

しかし全てがビルトインタイプ。

 

初めて使ったのは30年ほど前のホームステイ先、シドニーのホストファミリー宅の物。それまで、お母さん方は食事の後に食器を洗う時間をとるのが当たり前だと思っていたので、家事の時短に感動しました。

60センチ幅の大きな食洗器なので、6人分の鍋カマなんでも放り込んできれいになります。

デメリットといえば、皿の模様が剥げていたことぐらい。

 

さて、今日のお題

◇据置き型食器洗い機

他の家電よりもコツや特性を押さえてからプロジェクトを進めないと後悔するので、設置を考えている方はしっかり事前に情報収集してください。

 

・手洗いのデメリット 時間と手荒れ

今回は駅近物件を最優先したために、いつもはマストの食洗器付き物件ではなく、しばらく手洗いしていました。

小学生のお手伝いの時からひどい手荒れになる方なのですが、今回油汚れにめっぽう弱い石鹸成分だけの洗剤を使いましたが、やはり手が荒れてしまいました。

短期ホームステイのお姉さんの分のあって、一日に使う食器洗いの時間は30分弱ぐらいだったと思います。

24時間で寝ている時間を引いて、30分は結構長い。

 

・食洗器のデメリット 費用の問題

引っ越し時期は何かと出費が多いし忙しいしところに、食洗器+分岐水栓+工事費となると最低ラインが8万円。

業者によっては9万円、10万円以上になります。

 

・機種選定

調べてみると、据置き型で入手できるメーカーはパナソニックのほぼ一強状態。

冷蔵庫や洗濯機などの他の白物家電とは様子が違います。

ですが、アクアという冷蔵庫なども作っている日本メーカーの物が量販店に置いていて、結構良さそうでしかも価格も控えめ。

他に評価できる点はガラスの窓から中の様子が見えること。

新品を買う場合にはこのアクアにしたと思ったほど。

 さほど数がでるとは思わない様なワインセラーでさえ、何社も展示してあるのに、現代の三種の神器?と言われる時短家電でありながらこの寡占状態は不思議です。

 

・大きさ選定

概ね4人用か数人用がありますが、人数分入るわけがないです。

私は6人用を家族2人でいっぱいにしてしまいます。

フライパンは直径26cmまで入りますが、数人分の食事を作るのにそれだけで作れるわけないですから。

2人分でも、みそ汁とフライパンだけだと付け合わせがつくれません。

包丁やまた板は魚や野菜、肉など材料によって何枚も使い分けることもあると思いますので、それだけで、包丁やまな板が入れられなくなります。

水とうやお弁当などがあれば、一日に2回稼働させないと追いつかず、実際2回使われる方が多いようです。

是非数人用をお求めください。

 

・費用をおさえるための選択肢 

今回このキッチンは期間限定3年半しか使わない事がわかっているので、費用をかけたくないという理由から、メルカリを使って18500円で購入半額以下で手に入れました。

2012年製造のもので、3年半後でも使えそう。

新品を買って3年半後に半値で売るという手もありますが、初期投資を控えました。

 

・設置のためのチェックポイン

買ったといっても、レンジや冷蔵庫のように簡単に行かないのが据え置き型食洗器。

チェックポイントをしっかり押さえないと設置できません。

電源とアース、それに排水ルートの確保と蛇口からの分岐水栓のパーツをつけなければならないところが一番の難所でしょうか。

 

・設置のための追加費用

 費用は据え置き型の新品の場合、工事費、分岐水栓などをいれて8万円代と書きましたが、他にメタルラックを使う場合にはその費用も加算になります。

電気工事をする場合にはさらに上乗せ。

今回の中古を自分で設置したので半額以下で済みましたが、業者さんと違ってモーターレンチの様な工具は一般的にお持ちでないと思いますので別途入手が必要です。

それでも、最安値の工事業者さんに頼むよりは安くすみます。

 

・電源とアース

キッチンにはアース線を付けられるコンセントがあると思いますが、遠かったりすると工事が必要になることがあります。

延長コードはモノタロウで入手できます。

モノタロウはこういったマニアックな電設部品を売っているので助かります。

メーカーの説明書には延長コードではなく直接コンセントから電源をとるようにと書いているので、自己責任で判断してください。

 

・排水場所の確保

排水といえば、キッチンの中ではまずシンクになります。

ですから、シンク近くで、しかもシンクよりも下には設置できません。

狭いシンクの一部に載せるため、アイリスオーヤマのメタルラックを設置してその上に載せることにしました。

つわものは、キッチンカウンターとは別に、コの字型になるようにメタルラックを置いて食洗器を設置したり、工夫されているようです。

 

・分岐水栓

次にハードルが高いのは分岐水栓。

電機工事は電気工事士の免許が無ければできませんが、分岐水栓などは全くの素人が個人使用の範囲内でする分には合法です。

水漏れが心配で、当初はビクビクしていましたが、分岐水栓の説明書をしっかり見れば大丈夫でした。

 

・モーターレンチ。

モンキーレンチは何度となく使っていましたが、今回は径が大きいためモーターレンチの良いものを買ってしまいました。

一生の中で使うのは、多分3年半後にこの水栓を外すときぐらいのはず。

分岐水栓のパーツと一緒にラクマかメルカリで売ると思います。

水栓の径が小さければ100均でモンキーが売っているので、そちらが格安です。

 

・分岐水栓の購入

取り付ける前に分岐水栓のパーツの購入が必要です。

これが実は高価で1万円以上しました。他の物も8000円ぐらい。

どの分岐水栓を選べばよいかについては、まずキッチンについている水栓の会社や型番をチェックして、食洗器メーカーのサイトに紹介してある分岐水栓のページから合うものを探します。

メルカリなどでもいろいろな分岐水栓が半額程度で出ていますので、そちらで入手するのが安いのですが、残念ながらなかったため量販店で購入。

はずす場合にはメルカリで売れそうですし、需要はありそうなので、高いのをぐっとこらえました。

 

 ・分岐水栓

付け方は分岐水栓のパーツの説明書を見れば簡単なので、やってしまえば案外こんなものかという程度ですが、難を言えば、字や絵が小さいことぐらい。

材料を集めるまでの苦労があるので、難易度的には中程度と考えていいと思います。

 

・初めて据え置き型食洗器を使った感想。

 

じゃま加減は半端ないです。(笑)

設置する位置が高くなってしまうため、ビルトインの45cmと比較しても入れるのが面倒だと感じます。

チャーハンを作るような大きさのフライパンは入りません。

焦げももちろん落ちない。

 

良い点

排水の様子が見れるので、案外水の量を少量しか使っていないことが分かったり、洗っている時間も短いです。

(ビルトインはもちろん時短モードもあります。)

海外の製品と違って日本製は乾燥する時間をとっていますが、私は途中でストップして開けて乾かしますが、それでしっかり乾くので問題ありません。

その分無駄な電気代を使わずに済みます。

海外製の物では、洗った後自動で蓋があくタイプがあるので、見習って作ってほしいところ。

 

騒音について

機種にもよると思いますが、中古はやはりそのあたりがまだ改良されていないのか、はじめは排水の音に驚きました。

ビルトインは重低音系なので、排水の音に驚きはしませんが、かなり昔のボッシュで階下からクレームが来たことがありました。

マンションでは夜遅めに使うのは控えています。

その点に関しては、ビルトインの時には予約タイマーで朝に洗うことで解決できましたが、この機種は4時間後までしかしていて来ませんでしたので、夜にセットして朝快適というわけにはいかず残念です。

 

・使いこなすための工夫

海外の物の中には安全な包丁やカトラリー入れの専用スライドもあるので何本でも洗えますが、据え置きは包丁1本しか専用の場所が無いので、普通の包丁は1本だけ使うことにして、他にはフルーツナイフのような小さめのナイフを使うようにしています。

カトラリーのところにいれていますが、取り出すときには手を切らないように注意が必要です。

まな板も肉魚野菜用等使い分ける場合には、薄くて小さなタイプがおすすめです。

ワイングラスも背の高い大きなものだと入らないので、背の低めでがっしりしたタイプを使うようにしています。

ビルトインタイプはワイングラスも間隔をしっかり開けて使えば割れずに洗えます。

 

まとめ

設置して使いこなすまでは大変ですが、賃貸などの制約がある場合には仕方がないでしょう。

中古をうまく探せば新規で設置する半分以下、3万5000円程度の費用で導入できます。

故障しないとも限りませんが。。。

今は、それなりに満足しています。

 

 

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上記の文章は半年前に書いた後下書きの中にほったらかしにしていたものを公開することにしました。

その後の使用状況をお知らせします。

 

わたしが使ったタイプは上下二段に食器を入れられるのですが、上段の左に味噌汁用の直径20cm程度の鍋、左に径23cm程度の小ぶりのセラミック再加工したフライパンを入れています。

(セラミックの再加工については別のブログに記載してます。)

naturange.hatenablog.com

 

アクアよりも段数が多いタイプは高さのあるものは入れにくいのですが、小さななべも一緒に洗いたい方にはおすすめです。

まな板も、小ぶりの薄いものを買ったので、メニューでこらなければ一で洗えるようになりました。

コロナ関係で外出しなくなって、料理やお菓子に凝るようになった方も多いと思います。上手に家電を使いこなして楽しく過ごしてください。

 

これからも、海外物については特徴などボチボチ書いていきたいと思います。