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そろそろ高齢の親のケアをしなければと考えている方に ②高齢者が引っかかりやすい保険の罠

前回、高齢の両親が離れて暮らしていて引っかかりやすい罠のうち、クレジットカード払いが知らない間にリボ払いになっていた件を書きました。

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「そろそろ高齢の親のケアをしなければと考えている方に ①リボ払いしていた編」

https://blog.hatena.ne.jp/naturange/dokodemo.hatenadiary.jp/edit?entry=26006613500568816

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『お試しのつもりで購入したのに、定期購入』の罠

 

その他にも社会問題化していて、NHKあさイチでも特集される予定の、お試しのつもりで購入したのに、定期購入になっていたという通信販売のトラブルもあります。

対策を2月13日木曜に特集するようですので、気になる方はチェックしてください。

NHKあさイチ

国民生活センターでもこの類の相談が近年急増していると出ていました。

実は私の家族も定期購入を知らずに購入し、すぐに電話して解約しましたが、2回目に届いた分は必要ないのに支払うことになりました。

そういう時には「フリマアプリで出せばいいのよ」と、友人からの助言もあり、まあ、転んでもただでは済まないように皆さん工夫されていると思う次第です。

化粧品や健康食品などは、ネット広告でクリックせずに翌日購入するなど落ち着いて購入しましょう。

 

今日の本題です。

『保険』

保険といっても千差万別なので、毒にも薬にもなるのが保険。

(あらかじめお伝えしておきますが、私は保険の専門家ではなく、商品によっても個性があるので、一般論としてお伝えします。)

 

大手の保険商品を個人事業主が代理店として販売している場合、教育が行き届いていない等の問題でトラブルになることがあります。

まず、高齢の両親と話をしたときに、

「良い保険に入ったのよ。」

「観劇のチケットをもらった。」

等と話し出したら、レッドカードを疑いましょう。

不相応に高い保険の契約をしている可能性があります。

悪質な保険代理店は、年金以外に収入があることを知ると払えるカモとして狙いますので用心してください。

郵政の様な大きな組織でさえ組織ぐるみで行き過ぎた勧誘や契約を招いている時代ですので、身近な罠はたくさんあります。

保険には必要なものと必要でないものがありますので、過不足なく契約しているか高齢の親を持つ場合にチェックできるのは家族だけです。

 

貯蓄のつもりで契約しがちで実は損する変動型保険や各種終身保険

 

保険にも種類がたくさんあり、下の例の様なキャリアのある人でも引っかかりやすいのが保険の難しいところ。

変動型の保険は見えない手数料が高いうえにほとんどは外貨建てなので、高金利のモデルケースを示していても、その通りにならずにリスクが高い商品の場合も多いものです。(保険商品によって相続税対策になるものもありますので一概に返戻金の少ない保険がいけないとは言えません。)

 

toyokeizai.net

 

高齢者が引っかかりやすい保険

変動型の保険は多くは外貨建てなので日本円から外貨へ、外貨から日本円への往復の手数料が上乗せされます。

実績を載せていたとしても、高齢者が加入する場合には寿命が来る場合もあり、モデルケースの様な長期運用にならない場合が多いので、さらにリスクの高い商品だと理解すべきです。

 

問題は、実は普段預けている銀行のなじみの行員が変動型の保険をすすめたりするので、高齢者がすっかり安心して入ってしまうケースです。

外貨建ては日本円だけで投資するよりも考え方によってはリスク分散になるので、私も長期保有を前提に持っていますが、高齢者が短期保有のリスクを理解したうえで購入していないのが実情ではないでしょうか。為替リスクヘッジ型はそれだけ手数料が高くなります。

大手銀行員も保険商品をすすめるノルマを課せられている場合も多いので注意しましょう。

 

プロの保険屋さんが教えてくれない高齢者の保険で一番大切なこと

家族として親の為と思って保険について話してもうまくいかないことが一番難しいところです。

高齢の親からすると、良い保険に入ったと思っているのに文句を言われていると受け取られてしまい、関係が気まずくなったり、それ以降お金に関する話に全てシャッターを閉められてしまうこともあります。

たった一つの保険で親子関係にヒビが入ることは避けましょう。

話のもっていき方がとても大切で難しいものです。

 

そこで、お勧めするのは、高齢者の子供が複数いる場合、子供達みんなが集まった場で話すことです。

一人の子供だけが親に話すと、他の子供の前では離せない内容なのではないかと不審がられます。幸せな生活を送るために、みんなで知識を寄せ合い信頼してもらいましょう。

確定申告をすると控除があるので、○○万円税金が少なくて済むけど面倒だから代わりに確定申告を作成するなどのお得情報のお土産付きでの声掛けがお勧めです。

どのような保険に入っているか、把握できます。

そのような意味で、この確定申告時期は保険の話をするためにはとてもタイミングが良いので、是非活用してください。

保険に限らず高齢の家計がどのようになっているか、確定申告を通じてお金の流れが見えてくることもあります。

 

まずは必要な保険と不必要な保険を見分けましょう。

必要な保険とは、火災保険や地震保険、損保傷害保険、家庭ごとの考え方で必要と思われる保険、例えば生命保険やがんの家系の対策としての疾病の保険、介護関係の保険などがあります。

高齢者の落とし穴としては、掛けているつもりで実際には切れていたり、必要以上や同じような保険に入っている場合もあります。

「大丈夫、たくさん入っているから」というのも危険。

実際に、私の親も片親分多すぎるほど入っていました。

自分は大丈夫だと思ってわざとかけない場合もあるかもしれませんが、補償や保障のない状態に気が付いていなかったと思われます。

保険全てを俯瞰する作業は意外と高齢者にとっては難しいことだと考えましょう。

 

収入があって貯蓄型の保険をかける場合、かけた当初は余裕のある生活をしていても、介護費用や医療費、介護保険料の値上がりなどで、生活費が圧迫されている場合もあります。

生活が質素になっている原因は保険の解約や一部解約等で解決できるかもしれませんので、支払いを少なくする場合の返戻金などについて問い合わせてみましょう。

高齢者が無駄な保険に入らないようにするために一番大切なことは、

実は家族みんなで話し合うこと。お金の流れを見せてもらうには、私心がないことを理解してもらうために声掛けを工夫することです。

 

おまけ

貯蓄型の変動保険に入る資金的な余裕がある場合には、積み立てニーサなどの運用をしてみるのも良いと思います。

不動産所得などは所得税にカウントされるため、多くなるほど累進課税で税金の支払いと介護保険社会保障の費用が増えますが、運用の利益は分離課税の為、所得税の対象にはなりません。

 

 最後に

私は保険の専門家ではありませんので、どのような保険に入るのか提案は出来ません。

けれども、生活を圧迫してまで余計な保険に入らないように、一部の相続対策の逓信保険を除いて、途中解約すると損する貯蓄型の保険は将来の収支を見越したうえで入る方が良いことは、専門家でなくても分かると思います。

 

高齢の親の今の生活と将来の生活が豊かになるように、いたるところにあふれる罠に引っかからないように、上手に見守っていきましょう。