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オペラ いよいよカルメン

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先日オペラ・カルメンスカラ座に見に行きました。

シーズン幕開けの出し物がカルメン
しかも指揮がバレンボエム。
期待が高まります。

なーんて書くと、通ぶった感じですが、先日まで
「バレンボエムって、誰?オペラ歌手?」
などという恥ずかしい発言をしておりました。
慌ててネットで彼の素性を調べた次第です。
夫はルツェルンの音楽祭で彼の指揮によるボレロを聴いていて、CDまで買うほど絶賛していました。

「まあ、いいわね。オペラも見れて。」
と思われるかもしれませんが、日本だったらこんなにお金やチケット入手の手間をかけて見に行かないと思います。

かかったコストはベビーシッターさんの費用等込みで、
二人で何と8万円ぐらい!

これを聞くと、殆どの皆さんはうらやましくなくなったはず。
ふふふ。
イタリア生活はそんなに甘くはないのです。

そんなお金があったら、8回外食しに行くとか、トッズのバッグを買う方がいいとかいろいろご意見が出るのではないでしょうか。
私だって、8万円あればもっといい弓を買えるのに・・・。

もうこうなると、執念です。


さて、内容ですが、

カルメンって、スペインのお話のはずなのに、フランス語なんです。
知らなかった。。。

カルメンってジプシーなんです。
知らなかった。。。

スカラ座でフランス語。
微妙でした。

ビゼーって、夭逝してました。37歳で。
でも、こんなにすばらしい曲を書いて知られているのですね。
夫に解説してもらうまで知らなかった。。。

♪ああ、もちろんあだ名にきまってます♪
その通り!正式にはcarmenciaだったかな。
もちろん、知らなかった。


また、今回のカルメンの演奏は波があるとのことでしたが、そんなことより演出が上品ではなかったのです。
多分、人間のドロドロした部分をオペラに持ち込むという前衛的な試みに挑戦したかったのでしょうが、所詮お金持ち(←私達以外)の道楽なので、格調が低いというのはいかがなものかというところです。

その点昨年のドンカルロは良かったなー。
モダンでストイックなのに格調高く、こう来るか!という驚きまであって。
わたくしが建築デザインに求めるものにも通じるすばらしい内容でした。


もう一つ残念だったのが、カルメンの衣装がミラノのその辺の物乞い程度だったこと。。。
だめよ、赤いドレス着てヒラヒラさせないと。5ミリ幅以上の長いアイライン引かないと。
もっと火のような女にならなきゃ。

悪い女と分かっていながら心惹かれたいんです。
闘牛士に嫉妬したり、ホセの恋を共感したかったのです。


かかったコストが大きかっただけにしばらくショックでしたが、これに懲りず、来年も行きます!