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建築賞入賞住宅

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                        先輩から建築賞に入賞したとのメールがあった
 
以前ご紹介した萱沼さん(plus design一級建築士事務所)から、二つの建築賞を受賞したとのメールがあったので、少しその住宅について書いてみたいと思います。
一つ目は群馬県が主催する「ぐんまの家」で特別賞。
二つ目は「LIXILメンバーズコンテスト2012」で地域最優秀賞
LIXILは、トステム、イナックス、新日軽、サンウェーブ、東洋エクステリアを傘下に持つ企業グループで、この賞は設計と施工、両方の審査が行われる業界最大規模のコンテストだそうです。
いずれも、昨今のエネルギー不足の問題に配慮して、環境に優しい建築が大きなテーマになっています。
 
建築家は意匠的な観点を優先に設計すると思われがちですが、住み手にとって快適なすまい(夏暑くなく、冬寒くない)を両立することが必然的な課題になってきています。
 けれども「省エネ」、「高断熱」というキーワードは、何となくデザイン面で我慢しなければならない印象があり、かっこいい建築につながりにくいかもしれません。
 
また、省エネ建築やエコ建築というと、太陽光発電や外断熱といった設備や性能があればいいという誤解があるようですが、真の省エネ設計はそれほど単純ではありません。
実は、壁からの熱損失量は窓やドアなどの熱損失量よりも少ないのです。
つまり、部分にお金や気をとられていてエコっぽく作っても、全体的には高コストなだけの建築になる可能性もあります。
 
その様な意味で、前述の建築賞では、コストと性能、そしてデザインや快適性をバランスよくまとめることが求められているようです。
 
 
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                 入賞した「稲荷台の家」はフラット35Sも適用しています
 
この「稲荷台の家」は住宅金融支援機構フラット35sも適応していますが、このフラット35Sとは、有利な金利で建築資金を借りることができる制度で、そのためにはさまざまな建築的な基準に適応させなければなりません。
具体的には、省エネルギー基準、長期優良住宅の基準、耐震性の基準、バリアフリーの基準があります。

 
実は、一般的な建売住宅で使用されている普及品の建材や構造ではこれらの基準はクリアできません。
国としては、「耐震住宅や省エネ住宅を増やしたい、けれども建築コストがかかるので、融資の面で補助しますので、みなさん優良住宅をたくさん作ってください。」ということでしょう。
安全で環境に優しい建築を建てるためには、ある程度の初期投資が必要ですが、その分、ランニングコストが減り、温熱環境や騒音面等で快適な質の高い住宅になります。
 
住環境の快適性というのは、例えば、夏場太陽によって60度に熱せられた屋根からの輻射熱を十分な断熱材や遮熱材などで抑えた場合とそうでない場合では、エアコンで同じ28度に設定した場合、室温は同じ28度でも体感温度にかなりの差が出ます。
そういった温熱環境(暑さ寒さ)の要素は、写真には写りにくく、まして坪あたりの価格にも表れませんが、住居を建てる場合には重要な要素です。
 
ちなみにこの写真の住宅は30坪の平屋で坪当たり60万円の低予算で作ることができたそうです。
さすがだなと思うレベルです。
建築家を選ぶときには、経済性はもちろんですが、見た目以外の快適性もぜひ考慮してください。
 
 
 
 
plus design一級建築士事務所
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 追記                    2018年7月

ほぼ無添加の食品を扱うショップを始めました。  
子供が5歳の頃日本でアレルギーになり、怪しい食品をやめたところあっさり完治したことがきっかけです。
海外発送は別途お問い合わせください。
Naturange(ナチュランジュ)      https://www.naturange.shop/