危篤との連絡を受けた時 最終章
見送るということはとても大変な印象があるが、手続き面では確かに多くの仕事があるようだった。
庭にやってきた鹿 6頭ぐらいいるだろうか
配偶者が残されている場合は、手続きをその配偶者が行うことが多いが、高齢だとかなり難しいのではないかと思う。
役所、銀行、証券、健康保険、生命保険、傷害保険、免許の返納など等が思い浮かぶが、それぞれの手続きに、戸籍抄本等が必要になる。
それ以前に、一人で亡くなっている場合は不審死あつかいとなり、警察の事情聴取を受けたり、検死をする必要があったりと、混乱した状況で葬儀をおこなうことになる。
そして、相続税の計算と納税を決められた期間内にしなければならないのはかなり厳しい。
遺族が海外在住者に限られていて、これらをすべて一時帰国の間にするのはまず不可能に見える。
また、配偶者が一人のこされた場合、施設に預けるか、あるいは呼んで共に生活するか、本人の意志を尊重しながら最善の選択をする必要がある。
一人暮らしに付け込まれて、投資の詐欺や宗教にすべての財産をとられるどころか借金までつくることは、決して珍しい話ではない。
いずれにせよ、税金の計算など、詳しい税理士にあらかじめお願いしておけば、一時帰国で対応できるかもしれない。
今回、遺言を見せていただく機会に恵まれた。
終活という言葉がはやったが、そこまで準備していたのだと胸がいっぱいになった。
そこには、家族との楽しい生活の事や感謝の気持ちが書かれていた。
私も最後に、幸せな人生をありがとうと言って去りたいものだ。
追記 2018年7月
子供が日本でアレルギーになり、怪しい食品をやめたところあっさり完治したことがきっかけで、できるだけ無添加の食品を扱うショップを始めました。
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