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ニューヨーク流子育て プレッシャーをかけない育て方1


このテーマで書こうと思ったきっかけは、日本で小学校の女の子二人が中学受験を苦に自殺したという話を聞いたことから。

NYのエリートたちを輩出するこの地域での教育についてお知らせすることで、子供にプレッシャーをかけずに育てるヒントになればと思っている。


・教育の環境

ニューヨーク流と書きつつ、ここはNY市ではなく、NY州郊外にある、教育水準が高いといわれている地域。
NYと言えばマンハッタンを想像するが、今でこそ殺人事件は激減したものの、子供を育てる環境としては、深夜でも鳴りやまない救急車のサイレンなど、東京23区内よりも過酷な環境の為、郊外へ移って子育てするケースが多い。


アメリカの公立小学校は全国統一テストがあり、高校は全米ランキングがネットで検索できる。
不動産屋さんのHPから、その校区と10点満点のスコアが一瞬でわかる。
例えば、このHPの10点の評価がついているところはマンハッタンの中でも不動産価格が高く、毎年払う教育税と言われる固定資産税も年額300万円程度(←30万円ではない)と言われている。
NRと書いているところは私立だろう。

子どもがいて校区の学校のレベルが低い場合には私立の学校に入れることになるが、小学校からでは入学の機会が減るために、幼稚園入学のテストを受けるため、学区の悪い地区に住むマンハッタンのママは必死になるとも聞く。
こんなことを書くと、日本よりも過酷ではないかと思われるかもしれないが、これはマンハッタンのごく一部の話。
ちなみに、NYの私立の小学校の授業料は概ね年額300万円以上と聞く。
500万円というのもある。
それに比べれば、日本の私立で一番高いと言われる慶応はお得感があるようにも思える。

というわけで、子供が多い場合は多少不動産価格が高くても校区の良いところに移ることになる。
そして、子どもが大学へ行った時点でその家は売り払い、不動産価格と教育税の安いところに引っ越すというのが定番コース。
以前私たちが住んでいた家は学校区が悪かったため、今の家に引っ越しをしたが、一方、前の家の大家さんは、子どもが成人したので、ちょうど反対に、良い学校区の家から安く住める家(私たちが以前住んでいた家)を買ったという訳。

ちなみに、私たちが5年前本帰国した時、アメリカの様にレーティングされていない日本の小学校の中でも良いところを探そうと、色々な方に話を伺って、港区の小学校に決めた経緯がある。
もっとも、良いと言われている文京区の小学校区では、残念ながら予算内に物件が出てこなかったが、アメリカの教育税込みの固定資産税300万円に比べれば、日本はさほど教育にお金がかからない有難い国なのだ。
日本にあるインターナショナルスクールの学費は高いと言われるが、先進国の私立のスタンダードと考えていい。

教育水準と生活環境が密接にかかわるアメリカでは、子どもの為に投資や労をおしまず教育環境を整える様子が伝わっただろうか。

次回は、教育水準が高いと言われている学校区での様子等を伝えたい。




追記
2018年7月
小さなオーガニック食品・雑貨専門店をはじめました。
Naturange