ニューヨーク流子育て術 プレッシャーをかけない育て方3
前回は、放課後のくもんや家庭教師、音楽に水泳にと教育熱心なアジア系の教育方法について書いた。
そして、そこにある落とし穴とは。
小学校中学校でアワードをとっていたアジア系の子供たち。
その後、勉強が難しくなる高校では彼らは伸び悩んでいくのだそうだ。
そして、この時とばかり、白人(ユダヤ人含む)の子供たちの成績が上がってくる!
小さいころから遊ぶ時間もないほど忙しく習い事に追われても、一番伸びる時期に停滞するのは残念な話。
でも、もしやこれは日本の子供たちにも当てはまるのでは。
ちなみに、私がそうだったような。。。。
中学受験をしてしまうと、その学校の中で、無難なポジションにいればいいかなという感覚。
その当時は、無難に大学に行って、OLを経験後に結婚して主婦というひな形があった。
その為、本人が「伸びたい、勉強して受験したい」と思っても、エスカレーターで行けるのに、わざわざ落ちるリスクを負うことはゆるされず、挑戦する機会が無いままで終わってしまった。
(その時点では。。。本当はいくらでも人生挑戦する機会はあります。)
一方、小さい間に親の圧力で勉強して成績が伸びた子供たちは、その後自分で目標をつくれない子になっていないだろうか。
そんな風に、高校での成績の差は、「何のために勉強するか」あるいは、「面白い、夢中になる」というはっきりとしたものが見いだせるかどうかの違いもあるのではないかと思う。
それに関してははっきりと答えられる日本人の親は少ないかもしれない。
アジア系の子供は、小さなころから親の言うことを素直に聞く生き方に慣れてしまって、自分の頭で考えて行動するという自我が育っていないのかもしれない。
親のプレッシャーで親の思う通りの結果を出すという一見合理的な教育法に見えるものは、結果的に
子供の自立的な考え方や生き方を潰しているのではないだろうか。
早いうちから成績が良いと、親は安心できる。
だから、中学受験でいいところに行かせようと必死になっていないだろうか。
でも、本当に大切なことは、こどもの本来の力を信じてあげる事。
もう一つ、この辺りはユダヤ人が多いので、彼らの学びのテクニックの影響もあるだろう。
ユダヤ式学習法と検索すると、様々な書籍が見つかる。
小手先のテクニックだけでなく、彼らの信心深さの影響も大きい。
例えば、宗教行事として一年の計画をたてる必要性や、ユダヤ人以外にはわからない、歴史的な過去とその困難な状況を生き抜く知恵や価値観の様なものもある。
それでは、子供にプレッシャーをかけずに育てる方法とはいったいども様なものか、アメリカの学区の良い地区の小学校での教育法や放課後の活動など、次回紹介したい。
追記
2018年7月