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ニューヨーク流子育て術 プレッシャーをかけない育て方 4

プレッシャー社会日本。
その中で、子供にプレッシャーをかけずに育てる方法とは?

前回は、「アメリカの学区の良い地区の小学校での教育法や放課後の活動などを紹介したい」、などと予告したものの、正直なところを言えば、NY郊外にはある程度の期間住んでいるものの、実際に子どもが現地校に行きだしたのはつい最近のこと。
そこで、アメリカの教育の一端しか理解していないながらも、これまでの様子を少しだけでも伝えたい。

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Brain Popの画面の写真

・ITの普及で楽しく勉強

小学校の教室の中に数台以上のPCがあり、ESLをとっている場合は、一人一台iPadが貸与されていて、授業中にわからない単語があると、すぐに辞書を引けるようになっている。
クラスの中にPCがあることで教室を移動することなく普通の授業にITを取り入れている。

学校のテキストとネットが連動していて、さらに詳しく学べるものや、この地域が入会しているブラインドタッチのプログラム、それに電子書籍が読み放題、知識を深めるプログラム、暗算で正解するとヒットを打てたことになる野球ゲームなどたくさんあり、子供たちはそれらを家庭のpcやiPadで無料で利用できる。
他のエリアでは、ネットでの自宅学習時間を担任の先生がチェックする機能があるプログラムを取り入れたりしていると聞く。


例えばブレインポップは社会、科学、算数、英語など幅広くアニメーションで解説していて、いつも最後にはオチがくるといるので面白い。
終わった後には質問コーナーがあり、十分理解できたかどうかチェックできる。
小学生向きなのに、科学などは難しい単語がでてくることもあり、膨大な知識量を学ぶことが出来る。
また、一部は無料で見ることが出来るので、日本の子供たちに見せれば、きっと英語に興味を持ってもらえるはず♪

これは、子どもが新しい知識を取り入れることに喜びを感じるいい例だと思うが、うちでも子どもが
大好きで、一度見だすと止まらなくなって困るほど。
叱らなくても自分から学んでくれるのだから、親にとってこれほど楽なものはない。
楽しく学ぶを実践している様子は、日本の教育でも参考に出来るのではないだろうか。

けれども、日本の家庭でこの様なITを使った家庭学習を提案された場合、ネット環境のない家庭や貧しい家庭に配慮して普及しないことが考えられる。
私立小学校では可能なため、どんどん普及して実績を上げてほしい。
不公平などとは言っていられない世界競争の時代なのだから。


補足
以前の記事に書いたように、非常に高い教育税を払っているので、予算は潤沢にあり、また、PTAのお金を集めるパワーもは日本の公立にはかなわない。
授業中にはクラブ活動が無い代わりに、PTAや保護者が放課後のクラブ活動の企画と費用を捻出する。
また給食が無く、すべてPTAがデリバリーの手配、保護者が支払いをする為、日本と違って教育にかかる公の支出は抑えられている。
もしも、日本でITを普及する予算が必要ならば、大々的に寄付を募ることや、PTAが募金活動をするなど参考になるのではないだろうか。

「参考に」という意味は、公費ではなくて、自分たちの力でも何とかできると考えてみるという意味で。たとえば、PC強化月間ということで、余裕のある家庭はPTA会費を大目に払いましょうキャンペーンを企画するなど。


今回は、ITの普及による楽しい教育について書いていった。
そこに、プレッシャーは感じない。


次回は、授業でのプレッシャー、小テストについて。
また、アメリカでは子供たちに何を学ばせようとしているのか。
その内容と日米での価値観の違いについて、書いてみたい。





追記
2018年7月
小さなオーガニック食品・雑貨専門店をはじめました。
Naturange