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帰国子女と英検

アメリカに来て間もない頃、「週刊NY」という現地の日本人向けのフリーペーパの
とある記事に目が釘づけになった。
教育質問コーナーで、「帰国子女アカデミー」(←東京にある帰国子女専門の塾らしい)の方が
答えているという内容。

中学受験では英検1級をとれば帰国子女枠の難関校にも合格しやすいという内容だった。
英検準1級では、難関中学は微妙と書いてある。。。

帰国子女枠受験の知識のなかった私は、高校受験の間違いではないかと何度も読み返したほど。
その後、今一つ釈然としないまま、2年が経ち、ある塾の説明会に行ったところ、やはり同じようなことを話されていた。
しかしながら、この英語力というのは、在住期間が長ければ長いほど有利なので、中途半端に2年ぐらいだとどれほどの才能があって努力しても、難しいのが現実。
結局、一般受験と帰国子女枠英語の両方の準備が必要という、それでなくても過酷な中学受験を超える熾烈な勉強人生になってしまう。
努力が報われず、冴えない偏差値の中学に行くことも考えられる。
残念なことに、頑張って入っても、日本の中学での帰国子女のいじめはよくあるようだ。

それ以前に、小学3年や4年以上で、日本からインターナショナルスクールやアメリカやカナダの現地校に転入すると、全く授業が理解できない中で、一日座って我慢するという日々が続く。
私も先日のオープンスクールの日に社会の授業を聞いていて、理解できない言葉で
授業を受ける辛さがほんの少しだけわかったような気がした。
親の都合で半分無理やり転校する子供も少なくないだろう。
子どもだからすぐについていけるし友達もできるというのは、親の勝手な思い込みに過ぎない。

5年生でやってきて、泣きながら宿題をするという話もよく耳にする。
お弁当をいつも一人で食べているという話も珍しくない。
友達が出来ないから。
日本人どうしでいじめがあるというのは、どこの学校区でも聞く。
ある一定以上のストレスがかかる様であれば、日本人学校の転校なども考えてほしい。
うつ病を発症する前に。
帰国子女は羨ましがられることが多いが、行く年齢や性格によっては、小さな体で苦労を背負っていることを知ってほしい。

ちなみに、現地校に幼稚園ぐらいからいた子供は、6歳や7歳で2級に受かる。
英検2級とは、その程度のレベルだと理解してほしい。
2級があると大検免除の特典があった記憶がある。
日本の高校教育はその程度なのだ。

準1級は合格点が厳しくなるので、小学4年生の間に受かるのは優秀だろう。
その先は、さらに厳しい。
ハードルを飛び越えても飛びこえても、さらにハードルが待っている。
でも、そのハードルを飛び越えた後に見る光景は、別世界だろうか。
帰国子女頑張れ!


追記
2018年7月
小さなオーガニック食品・雑貨専門店をはじめました。
Naturange