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手作りポーチ

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久しぶりに手作りの話題。
以前に載せた子供のスカートと同じ生地で今回はポーチを作ってみた。
特に高級な素材ではないものの、こういったレースの生地は今時あまり見かけないような気がする。
まだ子供がよちよち歩きのチューリッヒ時代、気になっていた服地やさんの閉店セールで購入したもの。
どこの世界も、手の込んだものにお金をかけない傾向にあるようで、日本に限らず高級服地屋さんが閉店していくのは寂しいもの。
いつか子供が大人になった時のバイオリンの発表会に仕立てようと、その頃は夢見ていた。
ドレス用にと長めに買ったものの、見込みのない夢などあきらめて、さっさと実用的なスカートで今を楽しもうとした次第。
それにしても、思い込みが激しいので、工芸品的なものについつい投資してしまう。

アメリカは物質社会ゆえに、一見何でもあるように見えるけれど、日本人が好きな小ぶりで繊細なものを探すのはかなり難しい。
こういうレトロなものはプリオウンド(要はセカンドハンド)では手に入るのかもしれないけれど、子供への小さなプレゼントに第三者感漂うものを渡したくないので、今回は自前。
手を広げた程度の大きさなので、ミシンは使わず、すべてチクチクハリハリ縫ってみた。
材料は前回のスカートと裏地もバイアステープもすべて同じで、歪んでついているボタンだけは、子供の手芸セットから選んできたもの。
色々と面倒なことはあるけれど、女の子であることを楽しみながら成長してほしいという願いを込めた。

まだ、たくさん布地が残っているので、作っているのを見ていた子供がシュシュを自分で作ってみたいと言い出した。
実は、現地校のクラフトの授業のお手伝いに行った時に、あまりの不器用な子供達に驚いた記憶がある。
そう、面倒でもしっかりと手先を使うことを教えてあげないと、ボタン一つ付けられない子になるではないかと心配になる。

というわけで、アメリカでは一般的にボタンをつけたことなどないという人は多いと聞く。
ではどうするかというと、クリーニング屋さんには必ずオルタネーションという小さな修理をしてくれるミシンを置いたセクションがあるので、そこで1こ2ドルでつけてもらう。
合理的なんだかどうだかよくわかないけれど、少なくとも学校でボタン付けを教えてもらえないので、家庭で家庭科指導は必須。
テレビのモヤモヤサマーズに出演されている女性アナウンサーが帰国子女ICU卒なのだけれども、サマーズの二人よりも不器用でいつもネタにされているのは育ちのせいに違いない。
きっと彼女はアメリカでは器用な方なんだろうと想像してしまう。

そういえば、子供が編み物を週一で習っている中で、一番早くて上手なのだと自慢していたのを思い出した。
幼少から折り紙をする経験は一生の宝物になるのかもしれない。
少しホッとした。


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