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ホームベーカリー パンが膨らまない対処法

海外にいると日本風のパンを作りたくて日本製のHBを持ってこられている場合も多くあります。


しかし、実際にはこちらで手に入る小麦粉と生イーストで成功させるのは容易ではありません。
スーパーで売っているドライイーストは乳化剤添加物が使われているので膨らみやすいのですが、せっかく自分で作るのですから添加物は使いたくないものです。

(日本で売っているものの一部やこちらの自然食品店には無添加のものもありますが、BIOものは発酵力が弱く臭いがきつい傾向があります。)



・膨らまない理由

 1 回転が早い場合
 2 グルテンたんぱく質)量 
 3 生イーストの発酵力



1 日本のHBは強力粉(硬質小麦)専用であるため高速で捏ねる傾向があります。
こちらで一般的な中力粉(中間質または軟質小麦)の場合、生地を傷めてしまっているのではないかと推測します。

2 中力粉はケースに入れないフランスパンのような膨らみやすい直焼きに向いています。
それをケースに入れるのですから、そもそも無理があるのです。


3 日本のHBはドライイースト向けに作られているので発酵の時間が異なります。
 生イーストの発酵力は穏やかです。


・対処法

1 回転が速い場合の対処法

所定の分量よりも2割り増し程度を入れる。
捏ねにくいように、水分量を少なめにすること。
(もともと、硬質小麦は吸水量が多いが、生イーストにも水分が入っていることも考慮すること。)
捏ねの工程の途中から材料を入れる。

2 グルテンたんぱく質

グルテンがしっかり働いているかどうか、判断するために、捏ねあがったものを少しだけ出してみて広げてみてください。
紙のような薄い膜が出来れば上手くいっています。


3 生イーストの発酵力を補う為に、砂糖やモルトシロップを入れる方法があります。
特に予備発酵の必要はありません。
砂糖はしっとりさせる役割があるので、日本風のパンにはかかせません。
説明書には事前に全ての材料を入れておく場合が多いのですが、ある程度生地がまとまってから塩やバターを後で加える方が効果的です。


以上をとりあえず試してみてください。


自信を失ってい場合には、全部をやってみて成功した上で手間のかかるところを省いていくのをお薦めします。
MKのHBの場合、水分量を少なくして1.5斤のソフトパンコースにしただけで成功した例もあります。


手抜きで楽しく安全なパンが作れますように!